どんなにこの子のことばかり考えているであろう、
自分であれば恋しくてならないであろう、
こんなかわいい子供なのだからと思って、
女王はじっと姫君の顔をながめていたが、
懐《ふところ》へ抱きとって、
美しい乳を飲ませると言って
口へくくめなどして戯れているのは、
外から見ても非常に美しい場面であった。
女房たちは、
「なぜほんとうのお子様にお生まれにならなかったのでしょう。
同じことならそれであればなおよかったでしょうにね」
などとささやいていた。
❄️🎼Snow Tree written by のる
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