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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語598 第18帖 松風 22】源氏は山荘に来た。明石の上は、別離の夜の形見の琴を差し出した。源氏は琴を弾き始めた。まだ絃《いと》の音《ね》が変わっていなかった。

源氏は御堂《みどう》へ行って

毎月十四、五日と三十日に行なう普賢講《ふげんこう》、

阿弥陀《あみだ》,

釈迦《しゃか》の念仏の三昧《さんまい》のほかにも

日を決めてする法会《ほうえ》のことを

僧たちに命じたりした。

堂の装飾や仏具の製作などのことも御堂の人々へ指図してから、

月明の路《みち》を川沿いの山荘へ帰って来た。

 

明石の別離の夜のことが源氏の胸によみがえって

感傷的な気分になっている時に

女はその夜の形見の琴を差し出した。

弾《ひ》きたい欲求もあって源氏は琴を弾き始めた。

まだ絃《いと》の音《ね》が変わっていなかった。

その夜が今であるようにも思われる。

  契りしに 変はらぬ琴の しらべにて

  絶えぬ心の ほどは知りきや

と言うと、女が、

  変はらじと 契りしことを 頼みにて

  松の響に 音《ね》を添へしかな

と言う。

こんなことが不つりあいに見えないのは

女からいえば過分なことであった。

明石時代よりも女の美に光彩が加わっていた。

源氏は永久に離れがたい人になったと明石を思っている。

 🪷風に歌、君に愛を written by のる🪷

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