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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語541 第16帖 関屋2】常陸介(前の伊予介)と空蝉の一行は打出の浜に来る頃に、源氏は粟田山を越えたということで 一旦下馬して源氏の一行見送ろうとした。

京から以前 紀伊守《きいのかみ》であった息子 

その他の人が迎えに来ていて

源氏の石山詣《もう》を告げた。

途中が混雑するであろうから、

こちらは早く逢坂山を越えておこうとして、

常陸介は夜明けに近江《おうみ》の宿を立って

道を急いだのであるが、

女車が多くてはかがゆかない。

打出《うちで》の浜を来るころに、

源氏はもう粟田山《あわたやま》を越えたということで、

前駆を勤めている者が無数に東へ向かって来た。

道を譲るくらいでは済まない人数なのであったから、

関山で常陸の一行は皆下馬してしまって、

あちらこちらの杉の下に車などを舁《かつ》ぎおろして、

木の間にかしこまりながら源氏の通過を目送しようとした。

女車も一部分はあとへ残し、

一部分は先へやりなどしてあったのであるが、

なおそれでも族類の多い派手な地方長官の一門と見えた。

そこには十台ほどの車があって、

外に出した袖の色の好みは田舎びずにきれいであった。

斎宮の下向《げこう》の日に出る物見車が思われた。

源氏の光がまた発揮される時代になっていて、

希望して来た多数の随従者は

常陸《ひたち》の一行に皆目を留めて過ぎた。

🌸Chilly written by Kyaai🌸

 

🪷源氏物語 第16帖 関屋のあらすじはこちら

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