こんなお邸にそのまま住んでおいでになるはずもありません。
御推察なさいまして
あなたからよろしくお返辞を申し上げてください。
私どものような老人でさえ経験したことのないような
苦しみをなめて今日までお待ちになったのでございますよ」
女たちは惟光にもっともっと話したいというふうであったが、
惟光は迷惑に思って、
「いやわかりました。ともかくそう申し上げます」
と言い残して出て来た。
「なぜ長くかかったの、どうだったかね、
昔の路《みち》を見いだせない
蓬原《よもぎがはら》になっているね」
源氏に問われて
惟光は初めからの報告をするのであった。
🌿緑葉は薫る written by のる🌿
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