はじめてここに皆居つくことにもなって、
数が多くなっていたのも、
またちりぢりにほかへ行ってしまった。
そしてまた老衰して死ぬ女もあって、
月日とともに上から下まで召使の数が少なくなっていく。
もとから荒廃していた邸《やしき》は
いっそう狐《きつね》の巣のようになった。
気味悪く大きくなった木立ちになく梟《ふくろう》の声を
毎日邸の人は聞いていた。
人が多ければそうしたものは影も見せない
木精《こだま》などという怪しいものも次第に
形を顕《あら》わしてきたりする不快なことが
数しらずあるのである。
🍂🎼枯れ葉 written by ハヤシユウ🍂
🌷第15帖 蓬生(よもぎう)のあらすじはこちら↓
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷
https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷