源氏がそこへはいって来ようなどとは
娘の予期しなかったことであったから、
それが突然なことでもあって、
娘は立って近い一つの部屋へはいってしまった。
そしてどうしたのか、
戸はまたあけられないようにしてしまった。
源氏はしいてはいろうとする気にもなっていなかった。
しかし源氏が躊躇《ちゅうちょ》したのはほんの一瞬間のことで、
結局は行く所まで行ってしまったわけである。
女はやや背が高くて、
気高《けだか》い様子の受け取れる人であった。
🪷🎼雪月花 written by まんぼう二等兵🪷
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