源氏自身の内に
たいした衝動も受けていないでこうなったことも、
前生の因縁であろうと思うと、
そのことで愛が湧《わ》いてくるように思われた。
源氏から見て近まさりのした恋と言ってよいのである。
平生は苦しくばかり思われる秋の長夜もすぐ明けていく気がした。
人に知らせたくないと思う心から、
誠意のある約束をした源氏は朝にならぬうちに帰った。
🪷🎼雪の終わりに written by MATSU🪷
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷
https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷