google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語304 第12帖 須磨38】紫の上のよこした衣服類は洗練され趣味がよく、優れた女性に成長したことを源氏は嬉しく思う。

尚侍《ないしのかみ》のは、

浦にたく あまたにつつむ 恋なれば

《くゆ》る煙よ行く方《かた》ぞなき

今さら申し上げるまでもないことを略します。

という短いので、

中納言の君は悲しんでいる尚侍の哀れな状態を報じて来た。

身にしむ節々《ふしぶし》もあって源氏は涙がこぼれた。

紫の女王のは

特別にこまやかな情のこめられた源氏の手紙の返事であったから、

身にしむことも多く書かれてあった。

浦人の 塩汲む袖に

くらべ見よ 波路隔つる 夜の衣を

という夫人から、

使いに託してよこした夜着や衣服類に

洗練された趣味のよさが見えた。

源氏は

どんなことにもすぐれた女になった女王がうれしかった。

青春時代の恋愛も清算して、

この人と静かに生を楽しもうとする時になっていたものを

と思うと、

源氏は運命が恨めしかった。

夜も昼も女王の面影を思うことになって、

堪えられぬほど恋しい源氏は、

やはり若紫は須磨へ迎えようという気になった。

左大臣からの返書には若君のことがいろいろと書かれてあって、

それによってまた平生以上に

子と別れている親の情は動くのであるが、

頼もしい祖父母たちがついていられるのであるから、

気がかりに思う必要はないとすぐに考えられて、

子の闇《やみ》という言葉も、

愛妻を思う煩悩《ぼんのう》の闇に比べて

薄いものらしくこの人には見えた。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

💠駅前での出来事 written by Keido Honda💠 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷