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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語305 第12帖 須磨39】六条御息所の方に便りを出しだ源氏。典雅な筆つきの思いやりのある返事を寄越された。

源氏が須磨へ移った初めの記事の中に

筆者は書き洩《も》らしてしまったが

伊勢の御息所のほうへも源氏は使いを出したのであった。

あちらからもまたはるばると

文《ふみ》を持って使いがよこされた。

熱情的に書かれた手紙で、典雅な筆つきと見えた。

 どうしましても現実のことと思われませんような

 御隠栖《いんせい》のことを承りました。

 あるいはこれもまだ私の暗い心から、

 夜の夢の続きを見ているのかもしれません。

 なお幾年もそうした運命の中に

 あなたがお置かれになることはおそらくなかろうと思われます。

 それを考えますと、

 罪の深い私は何時をはてともなくこの海の国に

 さすらえていなければならないことかと思われます。

 うきめかる 伊勢をの海人《あま》 を思ひやれ

 もしほ垂《た》るてふ須磨の浦にて

 世の中はどうなるのでしょう。不安な思いばかりがいたされます。

 伊勢島や 潮干《しほひ》のかたに あさりても 

 言ふかひなきはわが身なりけり

などという長いものである。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

💠慕情 written by ハシマミ 💠

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