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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語369 第13帖 明石31】大臣の子息の明石入道。地方で暮らす中、娘は希望であった。良い縁がなく親に死に別れたら海に身を投げよと遺言した。

 私自身は前生の因縁が悪くて、

 こんな地方人に成り下がっておりましても、

 親は大臣にもなった人でございます。

 自分はこの地位に甘んじていましても

 子はまたこれに準じたほどの者にしかなれませんでは、

 孫、曾孫《そうそん》の末は

 何になることであろうと悲しんでおりましたが、

 この娘は小さい時から親に希望を持たせてくれました。

 どうかして京の貴人に娶《めと》っていただきたいと思います心から、

 私どもと同じ階級の者の間に反感を買い、

 敵を作りましたし、

 つらい目にもあわされましたが、

 私はそんなことを何とも思っておりません。

 命のある限りは微力でも親が保護をしよう、

 結婚をさせないままで親が死ねば海へでも身を投げてしまえと

 私は遺言がしてございます

などと書き尽くせないほどのことを泣く泣く言うのであった。

源氏も涙ぐみながら聞いていた。

 

 

【源氏物語 13帖 明石(あかし)】

連日のように続く、豪風雨。

源氏一行は眠れぬ日々を過ごしていた。

ある晩、二条院から紫の上の使いが訪れ、

紫の上からの文を読んだ源氏は

都でもこの豪風雨が発生している事を知る。

この悪天候のため、

厄除けの仁王会が開催されることになり、

都での政事は中止されていることが

使いの口から明らかにされた。

 

源氏らは都に残してきた家族を案ずる。

嵐が鎮まるよう、

源氏と供人らは住吉の神に祈ったが、

ついには落雷で邸が火事に見舞われた。

 

嵐が収まった明け方、源氏の夢に故桐壺帝が現れ、

住吉の神の導きに従い須磨を離れるように告げる。

その予言どおり、

翌朝明石入道が迎えの舟に乗って現れ、

源氏一行は明石へと移った。

 

入道は源氏を邸に迎えて手厚くもてなし、

かねて都の貴人と娶わせようと考えていた一人娘(明石の御方)を、

この機会に源氏に差し出そうとする。

当の娘は身分違いすぎると気が進まなかったが、

源氏は娘と文のやり取りを交わすうちに

その教養の深さや人柄に惹かれ、

ついに八月自ら娘のもとを訪れて契りを交わした。

 

この事を源氏は都で留守を預かる紫の上に文で伝え、

紫の上は源氏の浮気をなじる内容の文を送る。

紫の上の怒りが堪えた源氏はその後、

明石の御方への通いが間遠になり

明石入道一家は、やきもきする。

 

一方、都では先年太政大臣(元右大臣)が亡くなり、

弘徽殿大后も病に臥せっていた。

自らも夢で桐壺帝に叱責され重い眼病を患い、

東宮(冷泉帝)への譲位を考えた朱雀帝は、

母后の反対を押し切り源氏の召還を決意した。

 

晴れて許された源氏は都へ戻ることになったが、

その頃既に明石の御方は源氏の子を身ごもっており、

別れを嘆く明石の御方に源氏は

いつか必ず都へ迎えることを約束するのだった。

帰京した源氏は権大納言に昇進。

供人らも元の官位に復帰する。

源氏は朱雀帝や藤壺の宮の元に参内し、

親しく語り合うのであった。

 

🪷🎼朧朧たる夢の終わりと朝月夜的なBGM written by 鷹尾まさき(タカオマサキ) 

 

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