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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語273 第12帖 須磨7】娘が生きていたらどんなに嘆くだろうと、短命で亡くなって この悪夢を見ずに済んだことで はじめて慰めたと大臣は嘆く。

💠ふりつむ悲しみ written by のる💠

「亡《な》くなりました娘のことを、

 私は少しも忘れることができずに悲しんでおりましたが、

 今度の事によりまして、

 もしあれが生きておりましたなら、

 どんなに歎《なげ》くことであろうと、

 短命で死んで、

 この悪夢を見ずに済んだことではじめて慰めたのでございます。

 小さい方が老祖父母の中に残っておいでになって、

 りっぱな父君に接近されることのない月日の

 長かろうと思われますことが

 私には何よりも最も悲しゅうございます。

 昔の時代には真実罪を犯した者も、

 これほどの扱いは受けなかったものです。

 宿命だと見るほかはありません。

 外国の朝廷にもずいぶんありますように

 冤罪にお当たりになったのでございます。

 しかし、それにしてもなんとか言い出す者があって、

 世間が騒ぎ出して、処罰はそれからのものですが、

 どうも訳がわかりません」

大臣はいろいろな意見を述べた。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

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