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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語329 第12帖 須磨63】源氏は、京が思い出され泣くことが多かった。院の御代の最後の桜花の宴の日の父帝、艶な東宮時代の帝のお姿が思われた。

須磨は日の永い春になって

つれづれを覚える時間が多くなった上に、

去年植えた若木の桜の花が咲き始めたのにも、

霞《かす》んだ空の色にも京が思い出されて、

源氏の泣く日が多かった。

二月二十幾日である、

去年京を出た時に心苦しかった人たちの様子が

しきりに知りたくなった。

また院の御代《みよ》の最後の桜花の宴の日の父帝、

《えん》な東宮時代の御兄陛下のお姿が思われ、

源氏の詩をお吟じになったことも恋しく思い出された。

いつとなく 大宮人《おほみやびと》の恋しきに

桜かざしし 今日も来にけり

と源氏は歌った。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

🌸🎼 ある春の日に…(One spring day...)

🌸 written by 蒲鉾さちこ 

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