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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語570 第17帖 絵合23】女院は絵にもお詳しい。判者が判定しきれない時などに 短い言葉の下されることも感じの良いことであった

評判どおりに入念に描かれた絵巻が多かった。

優劣をにわかにお決めになるのは困難なようである。

例の四季を描いた絵も、

大家がよい題材を選んで筆力も雄健に描き流した物は

価値が高いように見えるが、

今度は皆紙絵であるから、

山水画の豊かに描かれた大作などとは違って、

凡庸な者に思われている今の若い絵師も

昔の名画に近い物を作ることができ、

それにはまた現代人の心を惹くものも多量に含まれていて、

左右はそうした絵の優劣を論じ合っているが、

今日の論争は双方ともまじめであったからおもしろかった。

襖子《からかみ》をあけて朝餉《あさがれい》の間《ま》に

女院は出ておいでになった。

絵の鑑識に必ず自信がおありになるのであろうと思って、

源氏はそれさえありがたく思われた。

判者が断定のしきれないような時に、

お伺いを女院へするのに対して、

短いお言葉の下されるのも感じのよいことであった。

左右の勝ちがまだ決まらずに夜が来た。

🪷Silent P written by Nanaki Amano🪷

 

🌸第17帖 絵合(えあわせ)の内容はこちら

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