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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語426 第13帖 明石88 完】大弐の娘、五節は二条の院に手紙をおかせた。好きな女であったので訪ねたいと思ったが、不謹慎なもとはできないと思われた。

大弐《だいに》の娘の五節《ごせち》は、

一人でしていた心の苦も解消したように喜んで、

どこからとも言わせない使いを出して、

二条の院へ歌を置かせた。

 須磨の浦に 心を寄せし 船人の 

 やがて朽《く》たせる 袖を見せばや

字は以前よりずっと上手になっているが、

五節に違いないと源氏は思って返事を送った。

 かへりては かごとやせまし 寄せたりし

 名残《なごり》に 袖の乾《ひ》がたかりしを

源氏はずいぶん好きであった女であるから、

誘いかけた手紙を見ては

訪ねたい気がしきりにするのであるが、

当分は不謹慎なこともできないように思われた。

花散里《はなちるさと》などへも手紙を送るだけで、

逢いには行こうとしないのであったから、

かえって京に源氏のいなかったころよりも寂しく思っていた。

☔️雨だれを聞きながら written by のる☔️

 

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