google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語282 第12帖 須磨16】花散里は心細がって、今度のことが決まって以来 始終手紙をよこす。源氏は花散里の姉妹の屋敷を訪ねる。

🌸花影 written by Fukagawa🌸

花散里《はなちるさと》が心細がって、

今度のことが決まって以来始終手紙をよこすのも、

源氏にはもっともなことと思われて、

あの人ももう一度逢いに行ってやらねば

恨めしく思うであろうという気がして、

今夜もまたそこへ行くために家を出るのを、

源氏は自身ながらも物足らず寂しく思われて、

気が進まなかったために、ずっとふけてから来たのを、

「ここまでも別れにお歩きになる所の一つにして

 お寄りくださいましたとは」

こんなことを言って喜んだ女御のことなどは

少し省略して置く。

この心細い女兄弟は源氏の同情によって

わずかに生活の体面を保っているのであるから、

今後はどうなって行くかというような不安が、

寂しい家の中に漂っているように源氏は見た。

 

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画を作っております。ぜひチャンネル登録お願いします🌷