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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語257 第十帖 賢木69】大臣は、のんびりと横になっている男を見た。大臣に見られて初めて顔を夜着の中に隠して紛らわすようにした。大臣は驚愕した。

💠夢かうつつか 寝てかさめてか written by 秦暁💠

尚侍が失心したようになっているのであるから、

大臣ほどの貴人であれば、

娘が恥に堪えぬ気がするであろうという

上品な遠慮がなければならないのであるが、

そんな思いやりもなく、

気短な、落ち着きのない大臣は、

自身で紙を手で拾った時に几帳の隙《すき》から、

なよなよとした姿で、

罪を犯している者らしく隠れようともせず、

のんびりと横になっている男も見た。

大臣に見られてはじめて顔を

夜着の中に隠して紛らわすようにした。

大臣は驚愕《きょうがく》した。

無礼《ぶれい》だと思った。

 

くやしくてならないが、

さすがにその場で面と向かって

怒りを投げつけることはできなかったのである。

目もくらむような気がして歌の書かれた紙を持って

寝殿へ行ってしまった。

尚侍は気が遠くなっていくようで、

死ぬほどに心配した。

源氏も恋人がかわいそうで、

不良な行為によって、

ついに恐るべき糺弾を受ける運命がまわって来たと

悲しみながらもその心持ちを隠して

尚侍をいろいろに言って慰めた。

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。
  このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。
  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった

 

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