在原行平 ありわら の ゆきひら(16番)『古今集』
たち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む
〜お別れして、因幡の国へ行く私ですが、
因幡の稲羽山の峰に生えている松の木のように、
私の帰りを待つと聞いたなら、
すぐに戻ってまいりましょう。
能楽でも有名な「松風」
姉妹二人との恋と別れの物語🌊
詳しくはこちらを🌟↓
旅の僧が須磨の浦を訪れる。
一本の松の木が目にとまった。
昔の松風・村雨という海女の姉妹にゆかりのある木とのこと。
僧は、この松を弔いました。
そこへ、海女の松風 まつかぜ 村雨むらさめの姉妹の霊が現れる。
月明かりの中、汐を汲む🌕
二人は、昔 在原行平が 須磨に下向してきたときに召された海女。
行平が都へ帰り程なく亡くなってしまったことを嘆き悲しみます。
松風は行平の形見の衣を手に取り、身に着ける。
恋心はつのり、溢れる気持ちゆえ狂乱‥
静かではあるけれども、深い情念も感じる能です。
須磨に下る貴公子ということで、
源氏物語の光源氏のモデルとも言われています🌟
💠在原行平(ありわらのゆきひら。818~893)💠
平城(へいぜい)天皇の皇子・阿保(あぼ)親王の子
業平の異母兄
文徳天皇の御代の850年ごろ、
過失をおかして一時期須磨に流されたことがされています。
正史には記録がありませんが、
「源氏物語」の須磨巻で、
光源氏が須磨に隠退した構想は
行平がモデルではないかといわれています。
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com
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