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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語588 第19帖 薄雲19】太政大臣が薨去した。国家の柱石であった人であるから帝もお惜しみになった。すべてをその人に任せていたので、死別の悲しみのほかに 責任の重くなることを痛感した。


明石の入道も今後のいっさいのことは

神仏に任せるというようなことも言ったのであるが、

源氏の愛情、娘や孫の扱われ方などを知りたがって

始終使いを出していた。

報《しら》せを得て胸のふさがるようなこともあったし、

名誉を得た気のすることもあった。

 

この時分に太政大臣が薨去《こうきょ》した。

国家の柱石であった人であるから

帝《みかど》もお惜しみになった。

源氏も遺憾《いかん》に思った。

これまではすべてをその人に任せて

閑暇《ひま》のある地位にいられたわけであるから、

死別の悲しみのほかに責任の重くなることを痛感した。

帝は御年齢の割に大人びた聡明な方であって、

御自身だけで政治をあそばすのに

危《あぶな》げもないのであるが、

だれか一人の御後見の者は必要であった。

だれにそのことを譲って静かな生活から、

やがては出家の志望も遂げえようと思われることで

源氏は

太政大臣の死によって打撃を受けた気がするのである。

源氏は大臣の息子や孫以上に

至誠をもってあとの仏事や法要を営んだ。

🪻Night Doors written by のる

 

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