梅壺へ多くの絵を御寄贈あそばされた。
宮中で一年じゅうにある儀式の中のおもしろいのを
昔の名家が描いて、
延喜《えんぎ》の帝が御自身で説明をお添えになった
古い巻き物のほかに、
御自身の御代《みよ》の宮廷にあった
はなやかな儀式などをお描かせになった絵巻には、
斎宮《さいぐう》発足の日の
大極殿《だいごくでん》の別れの御櫛《みぐし》の式は、
御心《みこころ》に沁《し》んで思召されたことなのであったから、
特に構図なども
公茂画伯《きんもちがはく》に詳しくお指図《さしず》をあそばして
製作された非常にりっぱな絵もあった。
沈《じん》の木の透かし彫りの箱に入れて、
同じ木で作った上飾りを付けた新味のある御贈り物であった。
御|挨拶《あいさつ》はただお言葉だけで
院の御所への勤務もする左近の中将がお使いをしたのである。
🪷辺の夜桜 written by のる 🪷
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