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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語219 第十帖 賢木31】源氏の恐ろしいほど真剣な恋心に戸惑う宮。源氏は御所にもいかず引きこもり 魂もどこかへ行っているようである。


逢ふことの 難《かた》きを今日に 限らずば 

 なほ幾世をか歎《なげ》きつつ経ん

 どうなってもこうなっても

 私はあなたにつきまとっているのですよ」

宮は吐息《といき》をおつきになって、

 長き世の 恨みを人に 残しても

 かつは 心をあだとしらなん

とお言いになった。

源氏の言葉を

わざと軽く受けたようにしておいでになる御様子の優美さに

源氏は心を惹《ひ》かれながらも

宮の御|軽蔑を受けるのも苦しく、

わがためにも自重しなければならないことを思って帰った。

あれほど冷酷に扱われた自分は もうその方に顔もお見せしたくない。

同情をお感じになるまでは沈黙をしているばかりであると源氏は思って、

それ以来宮へお手紙を書かないでいた。

ずっともう御所へも東宮へも出ずに引きこもっていて、

夜も昼も冷たいお心だとばかり恨みながらも、

自分の今の態度を裏切るように恋しさがつのった。

魂もどこかへ行っているようで、

病気にさえかかったらしく感ぜられた。

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうと

やはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを遺言で託した後 

ほどなく崩御してしまう。 

 時勢は、左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

 

🌸🎼 道すがら written by ゆうり 🌸

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