「どうしてこんなに苦労の多い結婚をさせたろう。
固意地《かたいじ》な方の言いなりに
私までもがついて行ったのがまちがいだった」
と夫人は歎息《たんそく》していた。
「うるさい、
これきりにあそばされないことも残っているのだから、
お考えがあるに違いない。
湯でも飲んでまあ落ち着きなさい。
ああ苦しいことが起こってきた」
入道はこう妻と娘に言ったままで、
室の片隅《かたすみ》に寄っていた。
🪷🎼涙雨 written by ミルアージュ🪷
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