去年から太后も物怪《もののけ》のために病んでおいでになり、
そのほか天の諭《さと》しめいたことが
しきりに起こることでもあったし、
祈祷と御 精進で一時およろしかった御眼疾も
またこのごろお悪くばかりなっていくことに心細く思召して、
七月二十幾日に再度 御沙汰《ごさた》があって、
京へ帰ることを源氏は命ぜられた。
いずれはそうなることと源氏も期していたのではあるが、
無常の人生であるから、
それがまたどんな変わったことになるかもしれないと
不安がないでもなかったのに、
にわかな宣旨《せんじ》で帰洛《きらく》のことの決まったのは
うれしいことではあったが、
明石《あかし》の浦を捨てて出ねばならぬことは
相当に源氏を苦しませた。
🍂🎼枯れ葉 written by ハヤシユウ🍂
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