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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語317 第12帖 須磨51】九州の長官の大弐の一行の娘達は源氏が須磨に隠棲されていると聞いた。源氏の情人だった五節の君は 哀愁の情に堪えられないものがあった

このころに九州の長官の大弐《だいに》が上って来た。

大きな勢力を持っていて一門郎党の数が多く、

また娘たくさんな大弐ででもあったから、

婦人たちにだけ船の旅をさせた。

そして所々で陸を行く男たちと海の一行とが合流して

名所の見物をしながら来たのであるが、

どこよりも風景の明媚《めいび》な須磨の浦に

源氏の大将が隠栖していられるということを聞いて、

若いお洒落《しゃれ》な年ごろの娘たちは、

だれも見ぬ船の中にいながら身なりを気に病んだりした。

 

その中に源氏の情人であった五節《ごせち》の君は、

須磨に上陸ができるのでもなくて

哀愁の情に堪えられないものがあった。

 

源氏の弾《ひ》く琴の音《ね》が

浦風の中に混じってほのかに聞こえて来た時、

この寂しい海べと薄倖《はっこう》な貴人とを考え合わせて、

人並みの感情を持つ者は皆泣いた。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

🌊🎼 夜の波打ち際 written by Hupple 🌊

 

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