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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語259 第10帖 賢木71】大臣の話を聞いておいでになった大后は非常なお腹立ちがお顔の色に現れてきた。

🌿🎼嵐を纏う written by のる 🌿

聞いておいでになった太后の

源氏をお憎みになることは

大臣の比ではなかったから、

非常なお腹だちがお顔の色に現われてきた。

「陛下は陛下であっても

 昔から皆に軽蔑されていらっしゃる。

 致仕の大臣も大事がっていた娘を、

 兄君で、

 また太子でおありになる方にお上げしようとはしなかった。

 その娘は弟で、貧弱な源氏で、

 しかも年のゆかない人に婚《めあわ》せるために

 取っておいたのです。

 またあの人も

 東宮の後宮に決まっていた人ではありませんか。

 それだのに誘惑してしまって

 それをその時両親だってだれだって

 悪いことだと言った人がありますか。

 皆大将をひいきにして、

 結婚をさせたがっておいでになった。

 不本意なふうで陛下にお上げなすったじゃありませんか。

 私は妹をかわいそうだと思って、

 ほかの女御《にょご》たちに引けを取らせまい、

 後宮の第一の名誉を取らせてやろう、

 そうすれば薄情な人への復讐ができるのだと、

 こんな気で私は骨を折っていたのですが、

 好きな人の言うとおりになっているほうが

 あの人にはよいと見える。

 斎院を誘惑しようとかかっていることなどは

 むろんあるべきことですよ。

 何事によらず当代を詛《のろ》ってかかる人なのです。

 それは東宮の御代《みよ》が一日も早く来るようにと

 願っている人としては当然のことでしょう」

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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