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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語234 第十帖 賢木46 】源氏は中宮に挨拶にした。宮のお召し物の衣擦れの音に源氏は恨めしさも忘れ涙が落ちた。

🌸🎼月夜の空中庭園 written by こおろぎ🌸

 

「ただ今まで御前におりまして、

 こちらへ上がりますことが深更になりました」

と源氏は中宮に挨拶《あいさつ》をした。

明るい月夜になった御所の庭を中宮はながめておいでになって、

院が御位《みくらい》においでになったころ、

こうした夜分などには音楽の遊びをおさせになって

自分をお喜ばせになったことなどと

昔の思い出がお心に浮かんで、

ここが同じ御所の中であるようにも思召しがたかった。

 九重《ここのへ》に霧や隔つる雲の上の

 月をはるかに思ひやるかな

これを命婦《みょうぶ》から源氏へお伝えさせになった。

宮のお召し物の動く音などもほのかではあるが聞こえてくると、

源氏は恨めしさも忘れてまず涙が落ちた。

「月影は見し世の秋に変はらねど

 隔つる霧のつらくもあるかな」

霞《かすみ》が花を隔てる作用にも

人の心が現われるとか昔の歌にもあったようでございます」

などと源氏は言った。

 

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【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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