google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【源氏物語569 第18帖 松風33完】源氏は、明石の上との間に生まれた姫君の袴着と養育を紫の上に頼む。子ども好きの優しい紫の上は喜ぶが、子を手放す明石の上の事を考えると源氏は煩悶した。

夫人のそばへ寄って、 「ほんとうはね、かわいい子を見て来たのですよ。 そんな人を見ると やはり前生の縁の浅くないということが思われたのですがね、 とにかく子供のことはどうすればいいのだろう。 公然私の子供として扱うことも世間へ恥ずかしいことだし…

🪷【源氏物語568 第18帖 松風32】紫の上が、明石の上への手紙を見ようともしないのを見て、「見ないようにしていて、目のどこかであなたは見ているじゃありませんか」と溢れるような愛嬌で話しかける源氏。

その晩は御所で宿直《とのい》もするはずであるが、 夫人の機嫌《きげん》の直っていなかったことを思って、 夜はふけていたが源氏は夫人をなだめるつもりで帰って来ると、 大井の返事を使いが持って来た。 隠すこともできずに源氏は夫人のそばでそれを読ん…

🍁【源氏物語567 第18帖 松風31】日暮れ前に参内しようとして出かけぎわに、大井の明石の上に 源氏は隠すように手紙を書く。こまごまと書かれている様子がうかがわれるのであった。

二条の院に着いた源氏はしばらく休息をしながら 夫人に嵯峨《さが》の話をした。 「あなたと約束した日が過ぎたから私は苦しみましたよ。 風流男どもがあとを追って来てね、 あまり留めるものだからそれに引かれていたのですよ。疲れてしまった」 と言って源…

🍁【源氏物語 566 第18帖 松風 30】人々は感情のあふれてくるままに、こうした人間の愛し合う世界を千年も続けて見ていきたい気を起こしたが、二条の院を出て四日目の朝に 今日こそは帰ることにした。

『めぐりきて 手にとるばかり さやけきや 淡路の島の あはと見し月』 これは源氏の作である。 『浮き雲に しばしまがひし 月影の すみはつるよぞ のどけかるべき』 頭中将《とうのちゅうじょう》である。 右大弁は老人であって、 故院の御代《みよ》にも睦《…

【源氏物語565 第18帖 松風 29】宴にての心付けの品を明石の上に頼む。明石は手元にあった品を持たせてきた。『久方の 光に近き 名のみして 朝夕霧も 晴れぬ山ざと』源氏の勅答の歌である。

清涼殿での音楽よりも、 場所のおもしろさの多く加わったここの管絃楽に 新来の人々は興味を覚えた。また杯が多く巡った。 ここには纏頭《てんとう》にする物が備えてなかったために、 源氏は大井の山荘のほうへ、 「たいそうでないの纏頭品があれば」 と言…

【源氏物語539 第15帖 蓬生39 完】末摘花の姫君は源氏の☀️庇護のもと幸せに暮らした。のちに二条の東院に迎えられた。

昔よりいっそう強い勢力を得ている源氏は、 思いやりも深くなった今の心から、 扶《たす》け起こそうとしている女王の家は、 人影もにぎやかに見えてきて、 繁《しげ》りほうだいですごいものに見えた木や草も整理されて、 流れに水の通るようになり、 立ち…