【🌼古事記〈こじき〉】
【古事記12〜誓約①《うけい》】天照大神は、背に矢が千本も入る靱《ゆぎ》を負われ、胸にも五百本入りの靱をつけ、威勢のよい音を立てる鞆《とも》をお帶びになり、弓を振り立てて力強く大庭をお踏みつけになる。
——暴風の神であり出雲系の英雄でもあるスサノヲの命が、高天の原に進出し、 その主神である天照らす大神との間に、誓約の行われることを語る。 誓約の方法は、神祕に書かれているが、これは心を清めるための行事である。 結末においてさまざまの異系統の祖先…
かくてイザナギの命が左の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は 天照《あまて》らす大神《おおみかみ》、 右の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は月讀《つくよみ》の命、 鼻をお洗いになつた時に御出現になつた神はタケハヤスサノヲの命でありま…
——みそぎの意義を語る。人生の災禍がこれによつて拂われるとする。—— イザナギの命は黄泉《よみ》の國からお還りになつて、 「わたしは隨分|厭《いや》な穢《きたな》い國に行つたことだつた。 わたしは禊《みそぎ》をしようと思う」 と仰せられて、筑紫《…
後《のち》にはあの女神の身体中に生じた雷の神たちに たくさんの黄泉《よみ》の國の魔軍を副えて追《お》わしめました。 そこでさげておいでになる長い劒を拔いて後の方に振りながら逃げておいでになるのを、 なお追つて、黄泉比良坂《よもつひらさか》の坂…
イザナギの命はお隱れになつた女神にもう一度會いたいと思われて、 後《あと》を追つて黄泉《よみ》の國に行かれました。 そこで女神が御殿の組んである戸から出てお出迎えになつた時に、 イザナギの命《みこと》は、 「最愛のわたしの妻よ、あなたと共に作…
——地下にくらい世界があつて、魔物がいると考えられている。 これは異郷説話の一つである。 火の神を斬る部分は鎭火祭の思想により、黄泉の國から逃げてくる部分は、 道饗祭の思想による。黄泉の部分は、主として出雲系統の傳來である。 そこでイザナギの命…
神々の生成 ——前と同じ形で萬物の起原を語る。 火の神を生んでから水の神などの出現する部分は鎭火祭の思想による。—— このように國々を生み終つて、更《さら》に神々をお生みになりました。 そのお生み遊ばされた神樣の御《おん》名はまずオホコトオシヲの…
イザナギの命とイザナミの命 【天地のはじめ】 ——世界のはじめにまず神々の出現したことを説く。 これらの神名には、それぞれ意味があつて、 その順次に出現することによつて世界ができてゆくことを述べる。 特に最初の三神は、抽象的概念の表現として重視さ…
【序文】 過去の時代 ——古事記の成立の前提として、本文に記されている過去のことについて、 まずわれわれが、傳えごとによつて過去のことを知ることを述べ、 續いて歴代の天皇がこれによつて徳教を正したことを述べる。 太の安萬侶によつて代表される古人が…
【島々の生成】 ——神が生み出す形で國土の起原を語る。—— そこで天の神樣方の仰せで、 イザナギの命《みこと》・イザナミの命《みこと》御二方《おふたかた》に、 「この漂つている國を整えてしつかりと作り固めよ」とて、 りつぱな矛《ほこ》をお授けになつ…
イザナギの命とイザナミの命 【天地のはじめ】 ——世界のはじめにまず神々の出現したことを説く。 これらの神名には、それぞれ意味があつて、 その順次に出現することによつて世界ができてゆくことを述べる。 特に最初の三神は、抽象的概念の表現として重視さ…
過去の時代 ——古事記の成立の前提として、本文に記されている過去のことについて、 まずわれわれが、傳えごとによつて過去のことを知ることを述べ、 續いて歴代の天皇がこれによつて徳教を正したことを述べる。 太の安萬侶によつて代表される古人が、 古事記…
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【序文】 過去の時代 ——古事記の成立の前提として、本文に記されている過去のことについて、 まずわれわれが、傳えごとによつて過去のことを知ることを述べ、 續いて歴代の天皇がこれによつて徳教を正したことを述べる。 太の安萬侶によつて代表される古人が…
【古事記2 古事記の企画】稗田の阿禮という人があり、年は二十八、人柄が賢く、目で見たものは口で読み伝え、耳で聞いたものはよく記憶しました。そこで阿禮に仰せ下され、帝紀と本辭とを讀み習わしめられました。
古事記の企画 ——前半は天武天皇の御事蹟と徳行について述べる。 後半、古來の伝えごとに關心をもたれ、 これをもつて國家經營の基本であるとなし、 これを正して稗田の阿禮をして誦み習わしめられたが、 まだ書物とするに至らなかつたことを記す。—— 飛鳥《…