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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語582 第19帖 薄雲13】明石の上がと気がかりで、年内にまた源氏は大井へ行った。寂しい山荘住まいをして、唯一の慰めであった子供に離れた明石の上に同情して源氏は絶え間なく手紙を送っていた。

子さえ取ればあとは無用視するように

女が思わないかと気がかりに思って

年内にまた源氏は大井へ行った。

寂しい山荘住まいをして、

唯一の慰めであった子供に離れた女に同情して

源氏は絶え間なく手紙を送っていた。

夫人ももうこのごろではかわいい人に免じて

恨むことが少なくなった。

 

正月が来た。

うららかな空の下に二条の院の源氏夫婦の幸福な春があった。

出入りする顕官たちは七日に新年の拝礼を行なった。

若い殿上役人たちもはなやかに

思い上がった顔のそろっている御代《みよ》である。

それ以下の人々も心の中には苦労もあるであろうが、

表面はそれぞれの職業に楽しんでついているふうに見えた。

🌿緑の渓流 written by 天野 七祈

 

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