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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語 482 第14帖 澪標56】源氏は几帳の間から 六条御息所の娘 前斎宮を見た。気高い美と愛嬌が備わる美しい姫であった。御息所は具合が悪くなり 源氏に帰るよう行って 横になった。


帳台の東寄りの所で身を横たえている人は

前斎宮でおありになるらしい。

几帳の垂《た》れ絹が乱れた間からじっと目を向けていると、

宮は頬杖《ほおづえ》をついて悲しそうにしておいでになる。

少ししか見えないのであるが美人らしく見えた。

髪のかかりよう、頭の形などに気高い美が備わりながら

また近代的なはなやかな愛嬌のある様子もわかった。

御息所があんなに阻止的に言っているのであるからと思って、

源氏は動く心をおさえた。

「私はとてもまた苦しくなってまいりました。

 失礼でございますからもうお帰りくださいませ」

と御息所は言って、

女房の手を借りて横になった。

🥀🎼鳥籠 written by ハシマミ🥀

 

 🪷澪標(みおつくし)のあらすじはこちらをご覧ください🪷

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