間もなく源氏は本官に復した上、
権大納言《ごんだいなごん》も兼ねる辞令を得た。
侍臣たちの官位もそれぞれ元にかえされたのである。
枯れた木に春の芽が出たようなめでたいことである。
お召しがあって源氏は参内した。
お常御殿に上がると、
源氏のさらに美しくなった姿を
あれで田舎住まいを長くしておいでになったのかと人は驚いた。
前代から宮中に奉仕していて、年を取った女房などは、
悲しがって今さらまた泣き騒いでいた。
帝《みかど》も源氏にお逢いになるのを
晴れがましく思召《おぼしめ》されて、
お身なりなどをことにきれいにあそばしてお出ましになった。
ずっと御病気でおありになったために、
衰弱が御見えになるのであるが、
昨今になって陛下の御気分はおよろしかった。
🌿🎼風に歌、君に愛を written by のる🌿
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