google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語349 第13帖 明石11】明石入道は「雨風が止んだら、必ず須磨の源氏の君の所に行け」という夢のお告げの話をした。良清は源氏に伝えた。

「この月一日の夜に見ました夢で

 異形《いぎょう》の者からお告げを受けたのです。

 信じがたいこととは思いましたが、

 十三日が来れば明瞭になる、

 船の仕度をしておいて、

 必ず雨風がやんだら

 須磨の源氏の君の住居《すまい》へ行けというような

 お告げがありましたから、

 試みに船の用意をして待っていますと、

 たいへんな雨風でしょう、そして雷でしょう、

 支那《しな》などでも夢の告げを信じてそれで

 国難を救うことができたりした例もあるのですから、

 こちら様ではお信じにならなくても、

 示しのあった十三日にはこちらへ伺って

 お話だけは申し上げようと思いまして、

 船を出してみますと、特別なような風が細く、

 私の船だけを吹き送ってくれますような風で

 こちらへ着きましたが、

 やはり神様の御案内だったと思います。

 何かこちらでも

 神の告げというようなことがなかったでしょうか、

 と申すことを失礼ですが

 あなたからお取り次ぎくださいませんか」

と入道は言うのである。

良清はそっと源氏へこのことを伝えた。

 

🌊【源氏物語 13帖 明石(あかし)】

連日のように続く、豪風雨。

源氏一行は眠れぬ日々を過ごしていた。

ある晩、二条院から紫の上の使いが訪れ、

紫の上からの文を読んだ源氏は

都でもこの豪風雨が発生している事を知る。

この悪天候のため、

厄除けの仁王会が開催されることになり、

都での政事は中止されていることが

使いの口から明らかにされた。

 

源氏らは都に残してきた家族を案ずる。

嵐が鎮まるよう、

源氏と供人らは住吉の神に祈ったが、

ついには落雷で邸が火事に見舞われた。

 

嵐が収まった明け方、源氏の夢に故桐壺帝が現れ、

住吉の神の導きに従い須磨を離れるように告げる。

その予言どおり、

翌朝明石入道が迎えの舟に乗って現れ、

源氏一行は明石へと移った。

 

入道は源氏を邸に迎えて手厚くもてなし、

かねて都の貴人と娶わせようと考えていた一人娘(明石の御方)を、

この機会に源氏に差し出そうとする。

当の娘は身分違いすぎると気が進まなかったが、

源氏は娘と文のやり取りを交わすうちに

その教養の深さや人柄に惹かれ、

ついに八月自ら娘のもとを訪れて契りを交わした。

 

この事を源氏は都で留守を預かる紫の上に文で伝え、

紫の上は源氏の浮気をなじる内容の文を送る。

紫の上の怒りが堪えた源氏はその後、

明石の御方への通いが間遠になり

明石入道一家は、やきもきする。

 

一方、都では先年太政大臣(元右大臣)が亡くなり、

弘徽殿大后も病に臥せっていた。

自らも夢で桐壺帝に叱責され重い眼病を患い、

東宮(冷泉帝)への譲位を考えた朱雀帝は、

母后の反対を押し切り源氏の召還を決意した。

 

晴れて許された源氏は都へ戻ることになったが、

その頃既に明石の御方は源氏の子を身ごもっており、

別れを嘆く明石の御方に源氏は

いつか必ず都へ迎えることを約束するのだった。

帰京した源氏は権大納言に昇進。

供人らも元の官位に復帰する。

源氏は朱雀帝や藤壺の宮の元に参内し、

親しく語り合うのであった。

 

🌕🎼 蒼白な月影 written by まんぼう二等兵🌙

 

源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷