google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語264 第11帖 花散里4】橘の木が懐かしい香を送る。女御は柔らかい気分の受け取れる上品な人であった。昔の宮廷の話をし 源氏は色々と思い出し泣いた。

💠巡る思い出 written by 蒲鉾さちこ💠

目的にして行った家は、

何事も想像していたとおりで、

人少なで、寂しくて、身にしむ思いのする家だった。

最初に女御の居間のほうへ訪ねて行って、

話しているうちに夜がふけた。

二十日月が上って、

大きい木の多い庭がいっそう暗い蔭《かげ》がちになって、

軒に近い《たちばな》の木がなつかしい香を送る。

 

女御はもうよい年配になっているのであるが、

柔らかい気分の受け取れる上品な人であった。

すぐれて時めくようなことはなかったが、

愛すべき人として院が見ておいでになったと、

源氏はまた昔の宮廷を思い出して、

それから次々に昔恋しいいろいろなことを思って泣いた。

杜鵑がさっき町で聞いた声で啼《な》いた。

同じ鳥が追って来たように思われて源氏はおもしろく思った。

「いにしへのこと語らへば杜鵑いかに知りてか」

という古歌を

小声で歌ってみたりもした。

 

【源氏物語 第十一帖 花散里(はなちるさと)】

光源氏25歳夏の話。

五月雨の頃、

源氏は故桐壺院の妃の一人麗景殿女御を訪ねる。

妹の三の君(花散里)は源氏の恋人で、

姉妹は院の没後源氏の庇護を頼りに

ひっそりと暮らしていた。

訪問の途中、

かつて会った中川の女の元に歌を詠みかけるが、

既に心変わりしてしまったのかやんわりと拒絶される。

女御の邸は橘の花が香り、

昔を忍ばせるほととぎすの声に

源氏は女御としみじみと昔話を語り合い、

その後そっと三の君を訪れた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画を作っております。ぜひチャンネル登録お願いします🌷

[rakuten:f272132-izumisano:10004366:detail]