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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-02-24から1日間の記事一覧

夕顔の亡骸に最後の別れを望む源氏【源氏物語 50 第4帖 夕顔16 】冷たくなっても美しく可憐な夕顔に慟哭する。右近は二条院に仕える

「よくないことだとおまえは思うだろうが、 私はもう一度 遺骸を見たいのだ。 それをしないではいつまでも憂鬱が続くように思われるから、 馬ででも行こうと思うが」 主人の望みを、 とんでもない軽率なことであると思いながらも 惟光は止めることができなか…

弱りきった源氏を支える惟光【源氏物語 49 第4帖 夕顔15】心身ともに弱りきった源氏。葬儀や、源氏の名誉を守るために抜かりなく動く惟光。右近も悲しみに沈む

「今お話ししたようにこまかにではなく、 ただ思いがけぬ穢れにあいましたと申し上げてください。 こんなので今日は失礼します」 素知らず顔には言っていても、 心にはまた愛人の死が浮かんできて、 源氏は気分も非常に悪くなった。 だれの顔も見るのが物憂…

頭中将の見舞いを受ける【源氏物語 48 第4帖 夕顔14】夕顔の亡骸は美しく思われた。二条院についた源氏はひどく具合が悪くなる。頭中将に会い見舞いを受ける

源氏自身が遺骸《いがい》を車へ載せることは無理らしかったから、 ござ に巻いて惟光《これみつ》が車へ載せた。 小柄な人の死骸からは 悪感は受けないできわめて美しいものに思われた。 残酷に思われるような扱い方を遠慮して、 確かにも巻かなんだから、 …

夕顔の亡骸を東山に移す【源氏物語 47 第4帖 夕顔13】苦しく辛い夜が明け 惟光が来た。表沙汰にならぬよう 夕顔の亡骸を東山の寺に移す。源氏は嘆き悲しむ

灯はほのかに瞬《またた》いて、 中央の室との仕切りの所に立てた屏風の上とか、 室の中の隅々《すみずみ》とか、 暗いところの見えるここへ、 後ろからひしひしと足音をさせて 何かが寄って来る気がしてならない、 惟光が早く来てくれればよいとばかり源氏…

物言わぬ亡骸となった夕顔【源氏物語 46 第4帖 夕顔 12】 夕顔の女君の身体は冷たく 息は絶えている。源氏が枕元に夢で見た女が見え、そしてすっと消えた

「とても気持ちが悪うございますので下を向いておりました。 奥様はどんなお気持ちでいらっしゃいますことでしょう」 「そうだ、なぜこんなにばかりして」 と言って、 手で探ると夕顔は息もしていない。 動かしてみてもなよなよとして気を失っているふうであ…

🌿三条右大臣(25番)名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな

三条右大臣(25番)『後撰集』恋・701 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな 〜恋しい人に逢える「逢坂山」 「さ寝」という名のさねかずら その名に違わぬのであれば、 逢坂山のさねかずらを手繰り寄せるように、 誰にも知られず …

菅家(菅原道真)24番 🍁このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに✨

菅家(菅原道真)24番 『古今集』羈旅・420 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに✨ 〜今度の旅は急いで発ちましたので、 道祖神に捧げるぬさを用意することも出来ませんでした。 この手向山の美しい紅葉をぬさとして捧げます。 ど…

大江千里(23番)🍁月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど

大江千里(23番)『古今集』秋上・193 月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど 〜秋の月を眺めていると、様々と思い起こされ物悲しい。 秋は わたしひとりだけにやって来たのではないのだけど。 大江千里(おおえのちさと。生没年不…