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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語598 第19帖 薄雲29】僧都は「陛下がご存じにならないでは 相当な大きな罪をお得になることでございますから、天の目の恐ろしさを思いまして、」と言い出した。

僧都は昔風に咳《せき》払いをしながら、

世の中のお話を申し上げていたが、

その続きに、

「まことに申し上げにくいことでございまして、

 かえってそのことが罪を作りますことになるかもしれませんから、

 躊躇《ちゅうちょ》はいたされますが、

 陛下がご存じにならないでは

 相当な大きな罪をお得になることでございますから、

 天の目の恐ろしさを思いまして、

 私は苦しみながら亡《な》くなりますれば、

 やはり陛下のおためにはならないばかりでなく、

 仏様からも卑怯者としてお憎しみを受けると思いまして」

こんなことを言い出した。

しかもすぐにはあとを言わずにいるのである。

帝は何のことであろう、

今日もまだ意志の通らぬことがあって、

それの解決を見た上でなければ清い往生のできぬような

不安があるのかもしれない。

僧というものは俗を離れた世界に住みながら

嫉妬《しっと》排擠《はいせい》が多くて

うるさいものだそうであるからと思召して、

「私は子供の時から続いてあなたを

 最も親しい者として信用しているのであるが、

 あなたのほうには私に言えないことを

 持っているような隔てがあったのかと思うと少し恨めしい」

と仰せられた。

🪷🎼サラワクの秘密 written by ハシマミ

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