賢い人に聞いて見ても、占いをさせてみても、
二条の院へ渡すほうに姫君の幸運があるとばかり言われて、
明石は子を放すまいと固執する力が弱って行った。
源氏もそうしたくは思いながらも、
女の気持ちを尊重してしいて言うことはしなかった。
手紙のついでに、袴着の仕度にかかりましたかと書いた返事に、
何事も無力な母のそばにおりましては気の毒でございます。
先日のお言葉のように生《お》い先が哀れに思われます。
しかし、
そちらへこの子が出ましては
またどんなにお恥ずかしいことばかりでしょう。
と言って来たのを源氏は哀れに思った
🌕蝶の舞う written by ゆうり
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