帝は御容姿もおきれいで、
深く尚侍をお愛しになる御心は年月とともに顕著になるのを、
尚侍は知っていて、
源氏はすぐれた男であるが、
自分を思う愛はこれほどのものでなかったということも
ようやく悟ることができてきては、
若い無分別さからあの大事件までも引き起こし、
自分の名誉を傷つけたことはもとより、
あの人にも苦労をさせることになったとも思われて、
それも皆自分が薄倖《はっこう》な女だからであるとも悲しんでいた。
🌿🎼優しい日だまりと、静寂(The calm and quiet sunny place)🌿
☘️written by蒲鉾さちこ
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷