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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2024-05-01から1日間の記事一覧

【源氏物語661 第21帖 乙女16】姫君(雲居の雁)の十三絃の琴を弾いている髪つき、顔と髪の接触点の美などの艶な上品さに 父の大臣がじっと見入っているのを知って恥ずかしそうにしている横顔が美しい。

姫君がこぢんまりとした美しいふうで、 十三絃《げん》の琴を弾いている髪つき、 顔と髪の接触点の美などの艶《えん》な上品さに大臣が じっと見入っているのを姫君が知って、 恥ずかしそうにからだを少し小さくしている横顔がきれいで、 絃《いと》を押す手…

【源氏物語660 第21帖 乙女15】「(明石の上は)聡明な人らしいですね。姫君を産み 自分がつれていては子供の不幸になることを理解し、奥様に姫君を渡したことを感心して聞きました」内大臣はそう話した。

「その山荘の人というのは、幸福な人であるばかりでなく、 すぐれた聡明《そうめい》な人らしいですね。 私に預けてくだすったのは男の子一人で あの方の女の子もできていたら どんなによかったろうと思う女の子をその人は生んで、 しかも自分がつれていては…

【源氏物語659 第21帖 乙女14】大臣は、母の大宮に、嵯峨の山荘の明石の上が、琵琶が非常に上手だあるという話をした。大臣は大宮に琴を引くことをお勧めする。

「琵琶《びわ》は女が弾くとちょっと反感も起こりますが、 しかし貴族的なよいものですね。 今日はごまかしでなく ほんとうに琵琶の弾けるという人はあまりなくなりました。 何親王、何の源氏」 などと大臣は数えたあとで、 「女では太政大臣が嵯峨の山荘に…

【源氏物語658 第21帖 乙女13】二人の恋人が書きかわしている手紙が、幼稚な人たちのすることだから、抜け目があって、姫君付きの女房が見て、二人の交情がどの程度なのか合点する者もあった。

東の院へ学問のために閉じこめ同様になったことは、 このことがあるために若君を懊悩《おうのう》させた。 まだ子供らしい、そして未来の上達の思われる字で、 二人の恋人が書きかわしている手紙が、 幼稚な人たちのすることであるから、抜け目があって、 そ…

【源氏物語657 第21帖 乙女12】大臣の姫君 雲居の雁は大宮に引き取られ育てられた。源氏の若君の夕霧の従姉妹。この少女と少年は小さな恋人同士になった。

幾人かの腹から生まれた子息は十人ほどあって、 大人になって役人になっているのは 次々に昇進するばかりであったが、 女は女御のほかに一人よりない。 それは親王家の姫君から生まれた人で、 尊貴なことは嫡妻の子にも劣らないわけであるが、 その母君が 今…

源氏物語656 第21帖 乙女11】梅壺の前斎宮が后におなりになった。女王の幸運に世間は驚いた。源氏が太政大臣になって、右大将が内大臣になった。そして関白の仕事を源氏はこの人に譲ったのであった。

皇后が冊立《さくりつ》されることになっていたが、 斎宮《さいぐう》の女御《にょご》は 母君から委託された方であるから、 自分としてはぜひこの方を 推薦しなければならないという源氏の態度であった。 御母后も内親王でいられたあとへ、 またも王氏の后…