google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語631 第20帖 朝顔13】源氏は、少し着て柔らかになった小袖になお薫物《たきもの》を多くしたり、化粧に時間を費やしたりして 朝顔の宮のところに訪ねる支度をしている。

冬の初めになって今年は神事がいっさい停止されていて寂しい。

つれづれな源氏はまた五の宮を訪ねに行こうとした。

雪もちらちらと降って艶《えん》な夕方に、

少し着て柔らかになった小袖《こそで》に

なお薫物《たきもの》を多くしたり、

化粧に時間を費やしたりして

恋人を訪《と》おうとしている源氏であるから、

それを見ていて気の弱い女性は

どんな心持ちがするであろうと危ぶまれた。

🪷🎼#あの日も雨 written by#yuhei komatsu

 

少納言のホームページ  源氏物語&古典 少納言の部屋 ぜひご覧ください🪷

https://syounagon.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷

【源氏物語630 第20帖 朝顔12】朝顔の姫君に夢中になって 御所の宿直の夜が多くなり、自宅でも手紙を書いている源氏に、紫の上は 姫君との噂は本当であり、打ち明けてくれてもいいのにと思った。

顧みられないというようなことはなくても、

源氏が重んじる妻は他の人で、自分は少女時代から養ってきた、

どんな薄遇をしても

甘んじているはずの妻にすぎないことになるのであろうと、

こんなことを思って夫人は煩悶《はんもん》しているが、

たいしたことでないことは

あまり感情を害しない程度の夫人の恨み言にもなって、

それで源氏の恋愛行為が

牽制《けんせい》されることにもなるのであったが、

今度は夫人の心の底から恨めしく思うことであったから、

何ともその問題に触れようとしない。

外をながめて物思いを絶えずするのが源氏であって、

御所の宿直《とのい》の夜が多くなり、

役のようにして自宅ですることは手紙を書くことであった。

噂に誤りがないらしいと夫人は思って、

少しくらいは打ち明けて話してもよさそうなものであると、

飽き足りなくばかり思った。

🪷🎼#愛食 written by# ハシマミ

 

少納言のホームページ  源氏物語&古典 少納言の部屋 ぜひご覧ください🪷

https://syounagon.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷

 

【源氏物語629 第20帖 朝顔11】朝顔の姫君と源氏が似合いの縁であるという世間の噂に 源氏の愛がうつってしまったら自分は惨めであろうと 辛い気持ちになる。

初めの態度はどこまでもお続けになる朝顔の女王の

普通の型でない点が、

珍重すべきおもしろいことにも思われてならない源氏であった。

世間はもうその噂《うわさ》をして、

「源氏の大臣は前斎院に御熱心でいられるから、

 女五の宮へ御親切もお尽くしになるのだろう、

 結婚されて似合いの縁というものであろう」

とも言うのが、紫夫人の耳にも伝わって来た。

当座はそんなことがあっても

自分へ源氏は話して聞かせるはずであると思っていたが、

それ以来気をつけて見ると、

源氏の様子はそわそわとして、

何かに心の奪われていることがよくわかるのであった。

こんなにまじめに打ち込んで結婚までを思う恋を、

自分にはただ気紛れですることのように良人《おっと》は言っていた。

同じ女王ではあっても世間から重んぜられていることは

自分と比較にならない人である。

その人に良人の愛が移ってしまったなら自分はみじめであろう、

と夫人は歎《なげ》かれた。

さすがに第一の夫人として源氏の愛をほとんど一身に集めてきた人であったから、

今になって心の満たされない取り扱いを受けることは、

外へ対しても堪えがたいことであると夫人は思うのである。

🌸🎼#こもれびの道 written by# のる

 

少納言のホームページ  源氏物語&古典 少納言の部屋 ぜひご覧ください🪷

https://syounagon.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷