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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語465 第14帖 澪標39】加茂の大神を恨んだ右近丞(空蝉の夫 伊予介の息子)は随身を連れ蔵人に、良清は靭負佐になって華やかな赤い袍であった。

さすがによそながら巡り合うだけの宿命に

つながれていることはわかるのであったが、

笑って行った侍さえ幸福に輝いて見える日に、

罪障の深い自分は何も知らずに来て

恥ずかしい思いをするのであろうと思い続けると

悲しくばかりなった。

 

深い緑の松原の中に花紅葉が撒《ま》かれたように見えるのは

《ほう》のいろいろであった。

赤袍は五位、浅葱《あさぎ》は六位であるが、

同じ六位も蔵人《くろうど》は青色で目に立った。

加茂の大神を恨んだ右近丞《うこんのじょう》

靫負《ゆぎえ》になって、

随身をつれた派手な蔵人になって来ていた。

良清《よしきよ》も同じ靫負佐《ゆぎえのすけ》になって

はなやかな赤袍の一人であった。

 

🪷🎼忘れられた場所 written by ハシマミ 🪷

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