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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2024-06-03から1日間の記事一覧

【平家物語91 第4巻 競①〈きおう〉】三位入道の嫡子 伊豆守仲綱《いずのかみなかつな》は木《こ》の下《した》と名づけられた鹿毛《かげ》の名馬を持っていた。これを知って欲しがったのが宗盛である。

高倉宮が法輪院で休まれている頃、 京の街は宮の謀叛《むほん》の噂でもちきっていた。 戦乱はもはや免れまい、 あわてて逃げ仕度にかかる者さえいた。 と共に一体何が宮を 謀叛に走らせたのかというせんさくが囁き交された。 黒幕とも目される源三位頼政の…

【源氏物語690 第21帖 乙女45】夕霧の若君が、涙の流れるのを 紛らしている様子のかわいそうなのを御覧になって、 宮はほろほろと涙をこぼしてお泣きになった。

「男性というものは、どんな低い身分の人だって、 心持ちだけは高く持つものです。 あまりめいったそうしたふうは見せないようになさいよ。 あなたがそんなに 思い込むほどの価値のあるものはないではないか」 「それは別にないのですが、 六位だと人が軽蔑…

【源氏物語689 第21帖 乙女44】年末には正月の衣裳を大宮は若君のために仕度あそばされた。幾重ねも美しい春の衣服を見ても心は晴れず 失恋の悲しみに心は沈んでいた。

大宮は尼姿になっておいでになるがまだお美しかったし、 そのほかどこでこの人の見るのも 相当な容貌が集められている女房たちであったから、 女の顔は皆きれいなものであると思っていたのが、 若い時から美しい人でなかった花散里が、 女の盛りも過ぎて衰え…

【平家物語90 第4巻 園城寺へ入御】女房装束に身をやつし、 市女笠で顔をかくして 三井寺へ落ち行く高倉宮は、高倉小路を北にとり、更に近衛大路を東にすすんだ。月を映してさわやかに流れる賀茂川を渡れば、もう如意山である。 追われる身の宮は踏みなれぬ夜の山路をひたすら急いだ。

一方、女房装束に身をやつし、 市女笠《いちめがさ》で顔をかくして 三井寺へ落ち行く高倉宮は、高倉小路を北にとり、 更に近衛大路を東にすすんだ。 月を映してさわやかに流れる賀茂川を渡れば、 もう如意《にょい》山である。 追われる身の宮は踏みなれぬ…