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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2024-05-17から1日間の記事一覧

平家物語66 第3巻 医師問答①〜The Tale of the Heike🪷

その頃、丁度熊野に参詣した重盛は、 一晩中、何事かを祈願していた。 日頃から、平家の行末に、 暗い予感を感じている重盛にとって、 それは一身をかけた重大な祈りであった。 「父の清盛入道は、何かと悪逆無道を働き、 法皇の心を悩まし、息子としては、 …

平家物語65 第3巻 辻風〈つじかぜ〉〜 The Tale of the Heike🍃

治承三年五月十二日の正午、京都につむじ風が起った。 東北の方から、西南の方角に吹いて、 屋根や門は、四、五町から十町も吹きとばされ、 桁《けた》、なげし、柱は、あたりに飛び散った。 家屋の損失ばかりか、人畜にも多数被害があり、 まさに地獄のつむ…

【源氏物語673 第21帖 乙女28】夕霧の若君は宮のお居間のほうへ帰ったが、ため息を大宮がお目ざめになってお聞きにならぬかと遠慮されて、みじろぎながら寝ていた。

さ夜中に 友よびわたる 雁がねに うたて吹きそふ 荻《をぎ》のうは風 身にしむものであると若君は思いながら 宮のお居間のほうへ帰ったが、 歎息《たんそく》してつく吐息《といき》を 宮がお目ざめになってお聞きにならぬかと遠慮されて、 みじろぎながら寝…

平家物語64 第21帖 有王④〈ありおう〉〜The Tale of the Heike🥀

「貴方様が、西八条にお召し捕られてあと、 それは恐ろしゅうございました。 直ぐに追手の役人共が参り、 ご家来の方々はほとんど捕われ、 いろいろに責めさいなまれ、訊問《じんもん》され、 最後には一人残らず皆殺しでした。 奥方様は、 若君様とこっそり…

【源氏物語672 第21帖 乙女27】姫君も目をさましていて、身にしむ思いが胸にあるのか、「雲井の雁もわがごとや」と口ずさんでいた。その様子が少女らしくきわめて可憐であった。

晩餐《ばんさん》が出ても あまり食べずに早く寝てしまったふうは見せながらも、 どうかして恋人に逢おうと思うことで 夢中になっていた若君は、 皆が寝入ったころを見計らって姫君の居間との間の 襖子《からかみ》をあけようとしたが、 平生は別に錠などを…