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お言葉尻《じり》の しどけなくなってしまう様子などの可憐《かれん》さに、 源氏は思わず規《のり》を越した言葉を口に出した。 「君もさは 哀れをかはせ 人知れず わが身にしむる秋の夕風 忍びきれないおりおりがあるのです」 宮のお返辞のあるわけもない…
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