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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語120 第八帖 花宴4】「朧月夜に似るものぞなき」歌いながらくる女君との出会い。陥るべきところに陥った春の夜🌕源氏の運命は大きく動いていく。


若々しく貴女らしい声で、

「朧月夜《おぼろづきよ》に似るものぞなき」

と 歌いながらこの戸口へ出て来る人があった。

源氏はうれしくて突然|袖《そで》をとらえた。

女はこわいと思うふうで、

「気味が悪い、だれ」

と言ったが、

「何もそんなこわいものではありませんよ」

と源氏は言って、

さらに、

深き夜の 哀れを知るも 入る月の

おぼろげならぬ 契りとぞ思ふ

とささやいた。

 

抱いて行った人を静かに一室へおろしてから三の口をしめた。

この不謹慎な闖入者《ちんにゅうしゃ》にあきれている女の様子が

柔らかに美しく感ぜられた。

慄《ふる》え声で、

「ここに知らぬ人が」

と言っていたが、

「私はもう皆に同意させてあるのだから、

お呼びになってもなんにもなりませんよ。静かに話しましょうよ」

この声に源氏であると知って女は少し不気味でなくなった。

 

困りながらも冷淡にしたくはないと女は思っている。

源氏は酔い過ぎていたせいで

このままこの女と別れることを残念に思ったか、

女も若々しい一方で抵抗をする力がなかったか、

二人は陥るべきところへ落ちた。

可憐《かれん》な相手に心の惹《ひ》かれる源氏は、

それからほどなく

明けてゆく夜に別れを促されるのを苦しく思った。

女はまして心を乱していた。 

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