【俊恵法師】85番 千載集 恋二・766
🌃夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり
〜夜通しもの思いに沈むこの頃、夜がなかなか明けないので、
寝室の隙間さえも、つれなく冷たいものに思えるのだよ。
💠 俊恵法師 💠 しゅんえほうし (1113~没年不明)
源経信(つねのぶ)の孫、 源俊頼(としより)の息子
奈良・東大寺の僧で、京都白川の自分の坊を 「 歌林苑(かりんえん)」と名付けた。
「方丈記」の鴨長明は弟子
方丈記を書いた鴨長明かものちょうめいは、お弟子さんになります。
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「妙なことを言い出すようですが、私にその小さいお嬢さんを、託していただけないかとお話ししてくださいませんか。
私は妻について一つの理想がありまして、ただ今結婚はしていますが、普通の夫婦生活なるものは私に重荷に思えまして、
まあ独身もののような暮らし方ばかりをしているのです。まだ年がつり合わぬなどと常識的に判断をなすって、
失礼な申し出だと思召《おぼしめ》すでしょうか」と源氏は言った。