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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語615 第19帖 薄雲46】源氏は、思ってはならぬ人に恋をし、悲しみに胸のふさがるような癖が まだ自分には残っているのでないかと思われたが、年が行けば分別ができるものであるとも悟った。

西の対に帰った源氏は

すぐにも寝室へはいらずに物思わしいふうで庭をながめながら、

端の座敷にからだを横たえていた。

燈籠《とうろう》を少し遠くへ掛けさせ、

女房たちをそばに置いて話をさせなどしているのであった。

思ってはならぬ人が恋しくなって、

悲しみに胸のふさがるような癖が

まだ自分には残っているのでないかと、

源氏は自身のことながらも思われた。

これはまったく似合わしからぬ恋である、

おそろしい罪であることは

これ以上であるかもしれぬが若き日の過失は、

思慮の足らないためと神仏もお許しになったのであろう、

今もまたその罪を犯してはならないと、

源氏はみずから思われてきたことによって、

年が行けば分別ができるものであるとも悟った。

王女御は

身にしむ秋というものを理解したふうにお返辞をされたことすら

お悔やみになった。

恥ずかしく苦しくて、

無気味で病気のようになっておいでになるのを、

源氏は素知らぬふうで平生以上に親らしく世話などやいていた。

🪻🎼#lost memories written by #のる

 

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🙇動画のタイトルは【源氏物語 615】です。訂正いたします🙇