生前から、来世の幸不幸を案じていた重盛は、
東山の麓に四十八|間《けん》の精舎を建て、
一間《いっけん》に一つずつ灯籠を置き、
毎月、十四日と十五日には、
容貌の優れた若い女房を集め、一間に六人ずつ、
四十八間に二百八十八人をあつめて、
念仏を称えさせた。
十五日の日中《ひなか》を満願とし、
大念仏を行ない、重盛自らもその列に加わって、
極楽往生を願うのであった。
重盛を灯籠大臣というのもここからきている。
🪷🎼風姿花伝 written by 落葉 剛
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