google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【平家物語44 第2巻 善光寺炎上】〜The Tale of the Heike🪷

同じ頃、信濃善光寺が火事にあった。

この寺の本尊である如来は、

昔、中天竺《ちゅうてんじく》舎衛国《しゃえこく》に、

五種の悪疫が流行した時、

月蓋長者《がっがいちょうじゃ》が竜宮城から

閻浮檀金《えんぶだごん》を取り寄せて、

釈尊、目蓮《もくれん》長者《ちょうじゃ》と

三者が心を合せて鋳造した、阿弥陀如来の霊像といわれた。

それが仏滅の後五百余年、

天竺に留まり、後|百済《くだら》国に移り、

一千年を経て、欽明《きんめい》帝の御代に日本に渡り、

摂津国難波の浦の底深く金色の光を放っていた。

たまたま、

信濃国の住人に本多 善光《よしみつ》という男がいて、

都に上り、如来のありかを知って、

これを信濃国水内《みずち》の郡に移した。

爾来、五百八十余年程経つが、

火災にあったのは始めてのことで、

霊寺、霊山が次々に滅びてゆくのは、

さしもの平家の世も末になる前ぶれだろうと噂された。

🪷🎼宵闇の中で written by ゆうり

 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷も ぜひご覧ください🌟https://syounagon.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷