google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語681 第21帖 乙女36】源氏は今年の五節の舞姫に、摂津守兼左京大夫である惟光《これみつ》の娘で美人だと言われている子を選んだ。

今年源氏は五節《ごせち》の舞い姫を一人出すのであった。

たいした仕度《したく》というものではないが、

付き添いの童女の衣裳《いしょう》などを

日が近づくので用意させていた。

東の院の花散里《はなちるさと》夫人は、

舞い姫の宮中へはいる夜の、

付き添いの女房たちの装束を引き受けて手もとで作らせていた。

二条の院では

全体にわたっての一通りの衣裳が作られているのである。

中宮からも、童女、下仕えの女房幾人かの衣服を、

華奢《かしゃ》に作って御寄贈になった。

去年は諒闇《りょうあん》で五節のなかったせいもあって、

だれも近づいて来る五節に心をおどらせている年であるから、

五人の舞い姫を一人ずつ引き受けて出す所々では

派手《はで》が競われているという評判であった。

按察使《あぜち》大納言の娘、

左衛門督《さえもんのかみ》の娘などが出ることになっていた。

それから殿上役人の中から一人出す舞い姫には、

今は近江守《おうみのかみ》で左中弁を兼ねている

良清朝臣《よしきよあそん》の娘がなることになっていた。

今年の舞い姫はそのまま続いて

女官に採用されることになっていたから、

愛嬢を惜しまずに出すのであると言われていた。

源氏は自身から出す舞い姫に、

摂津守兼左京大夫である惟光《これみつ》の娘で

美人だと言われている子を選んだのである。

惟光は迷惑がっていたが、

「大納言が妾腹の娘を舞い姫に出す時に、

 君の大事な娘を出したっても恥ではない」

と責められて、困ってしまった惟光は、

女官になる保証のある点がよいからとあきらめてしまって、

主命に従うことにしたのである。

💐🎼異国の踊り written by ゆうり

 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷も ぜひご覧ください🌟https://syounagon.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷