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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【平家物語142 富士川①】公卿会議が急いで開かれ、一日も早く追手を、という意見が一致して採られ、大将軍に小松の権亮少将維盛、副将軍に薩摩守忠度が命じられ、侍大将の上総守忠清が先陣ときまる。

 福原には、頼朝謀叛の兵を起す、との情報が絶え間なく流れこんでくる。

彼のもとに集る源氏の兵力もその数を刻々増してゆく情勢である。

公卿会議が急いで開かれ、敵の兵力が増さぬうちに一日も早く追手を、

という意見が一致して採られ、

大将軍に小松の権亮少将維盛《ごんのすけしょうしょうこれもり》、

副将軍に薩摩守忠度《さつまのかみただのり》が命じられ、

侍大将の上総守忠清《かずさのかみただきよ》が先陣ときまる。

その勢合せて三万余騎である。九月十八日が新都出発の日である。

 大将軍の維盛は生年二十三、容姿端麗な青年であったが、

重代のきせなが唐革縅《からかわおどし》の鎧《よろい》をかつがせ、

自分は赤地の錦の直垂《ひたたれ》に萌黄匂《もえぎにおい》の鎧を着こみ、

金覆輪《きんぷくりん》の鞍置いた連銭葦毛《れんせんあしげ》に乗った姿は、

絵にも筆にも及び難しと人々は賞めそやした。

副将軍の薩摩守忠度は紺地の錦の直垂に、

黒糸縅の鎧、逞《たくま》しき黒馬に鋳懸地《いかけじ》の鞍置いて

打ちまたがった威風あたりを払う姿は、

都でも大層な見物という評判であった。

🎼🌼Alecto written by ハシマミ  

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