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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【平家物語123 第5巻 大庭が早馬②】源氏勢のあいついだ蜂起は無視できぬ、今のうちに芽を刈るにしくはない、などと一見勝利を伝えた大庭の早馬の注進は、福原の平家の間にさまざまな波紋を呼んだ。


 東国の一地方の局部的戦闘にすぎぬではないか、

いや源氏勢のあいついだ蜂起は無視できぬ、今のうちに芽を刈るにしくはない、

などと一見勝利を伝えた大庭の早馬の注進は、

福原の平家の間にさまざまな波紋を呼んだのであった。

 事実、遷都して、しばらくこの些か荒涼とした土地にいるうちに、

平家のものは退屈してきた。

もとより新都建設への情熱などあろうはずがない。

平家のみでなく若き公卿や殿上人たちでさえ、何事か起ればよい、

事変が起れば自分がまず対手となろう、

などと刺激に飢えた心を持て余していたのであった。

こうした他愛のない放言の中にあって、

多くの人は現地の詳報と情勢分析を求めていたが、

丁度大番役で在京していた畠山庄司重能《はたけやまのしょうじしげよし》がいった。

「余りご心配になることはあるまいと存ずる。

確かに北条は頼朝と親しくなっていたので、彼に味方することは考えられますが、

よもや朝廷に弓を引くことはありますまい。待たれよ、いまに異る吉報がまいるぞ」

 この確信あり気な答えに、

「お話はもっとも至極」

 と今にも吉報が来でもするように首をのばす公卿もおれば、

「いやいや、これは天下の大事件になるのではなかろうか」

 と深刻に考えこむ輩《やから》もいる。

ともかく早馬の注進は一つの衝撃を福原に与えた。

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